Key Takeaways
- 1000名超の患者を対象としたNorth South East West試験では、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)と高感度トロポニンT(hs-TnT)の基準範囲について、アジア人集団と欧米人集団とを比較しました。その結果、アジア人患者では誤診を気にせずに、欧米人患者集団と同じ基準値で評価できることが示されました。
North South East West試験は、NT-proBNP値ともう1つの循環器バイオマーカーとして高感度トロポニンT値を、ベトナムの患者集団と欧米人の患者集団にて同じ基準範囲を用いることが可能かを検証する目的でデザインされ、解析されました。
North South East West試験では、4施設(North 2施設、South 2施設)を観察しました。都市については、ベトナムはハノイとホーチミン、米国はボストンとバルチモアでした。次のEastとWestも、もちろんベトナムと米国でした。私たちは1000名以上の患者(各国500名以上)を登録し、NT-proBNPと高感度トロポニンTを解析しました。
North South East West試験から明らかになったことは、ベトナムの登録患者と米国の登録患者の間にはベースライン時点で患者背景と医学的状態に大きな差があったものの、測定した各バイオマーカーには大きな差がほとんどなかったことです。
これが示唆していることは、ベトナムの患者は、欧米人集団と同じ基準範囲を用いて評価可能であり、誤診を気にせずにこれらのカットオフを用いることができるということです。