Dr Evangelos Giannitsis
Cardiologist, Medical Director of Chest Pain Unit, University Hospital of Heidelberg, Germany
Dr Hugo Katus
Medical Director, Dept. of Cardiology, Angiology, and Pneumology, Heidelberg University Hospital, Germany
 

hs cTnの連続測定による低リスクAMIのルールアウト

KEY TAKEAWAYS

  • 高感度トロポニンT(hs-TnT)の変化により、低リスクの急性心筋梗塞(AMI)をルールアウトできる可能性があります。
  • AMIの最終診断を下すには、高感度トロポニン(hs-Tn)の連続測定が必要です。
  • AMIの診断は、あらゆる臨床背景を考慮に入れなければなりません。
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Clinical case 2

What is the diagnosis of this case?

診断

典型的な徴候および症状を伴う不安定狭心症で、冠動脈性心疾患(CHD)の典型的な危険因子があり、12誘導心電図は正常で、何らかの状態を示唆する臨床検査値の変化はありませんでした。高感度心筋トロポニンT(cTnT-hs)値は繰り返し99パーセンタイルカットオフ値(<14 ng/L)未満でした。

冠動脈造影では、右冠動脈に重大な閉塞性狭窄がいくつか認められました。

結論

AMIの診断に必要なcTnT-hs値の上昇または低下はありません。

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