ARNi投与中のナトリウム利尿ペプチド測定
29 9月 2020
KEY TAKEAWAYS
- ARNiの投与により、脳性ナトリウム利尿ペプチド (BNP)、心房性ナトリウム利尿ペプチド (ANP) など多くの血管作動性ペプチド値が上昇します。
- ネプリライシン代謝の標的であるBNPは、ARNi投与患者で上昇することがありますが、これは予後不良を反映しているものではありません。
- ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP) はネプリライシンの基質ではないため、心不全患者にARNiを投与した際のNT-proBNP濃度は、良好な予後や心筋リモデリングを反映します。
- NT-proBNPは、ARNi投与時のモニタリングに推奨される心臓バイオマーカーです。